· 薬剤師たけすた · 健康 · 17 min read
発酵食品5選、薬剤師が毎日食べているもの|腸活の土台づくり
腸活を続けて10年以上。薬剤師として腸内環境を整えるうえで欠かせないと感じている発酵食品が5つあります。スーパーで揃う、続けやすいものだけに絞りました。
腸活を本格的に始めて10年以上が経ちます。整腸剤もサプリも試してきましたが、土台として最も効果的だと感じているのは、毎日の食事に発酵食品を取り入れることです。
今回は、私(薬剤師たけすた)が実際に毎日食べている発酵食品5つを、選び方のポイントとともに紹介します。
発酵食品が腸に良いと言われる理由
発酵食品への注目が高まっていますが、なぜ腸に良いと言われているのか、薬剤師の立場から整理してみます。
まず、発酵食品には「生きた菌(プロバイオティクス)」が含まれるものが多いという特徴があります。ただし、摂取した菌の多くは胃酸で死滅するとされているのも事実です。それでも近年の研究では、「菌の死骸も腸内細菌のエサになる可能性がある」という知見が報告されています。
また、発酵の過程で作られる「短鎖脂肪酸(酢酸・酪酸など)」が腸内環境を整える働きをする可能性があると考えられています。腸内が弱酸性に保たれることで、有害菌が増えにくい環境になるとも言われています。
大事なポイントとして、「今日1回食べただけで腸内細菌が劇的に変わる」わけではありません。毎日少量を続けることが、腸内環境に良い影響をもたらす可能性があると研究から示唆されています。
発酵食品はあくまでも「食べ物」であり、薬ではありません。食事全体のバランスの一部として、無理なく取り入れることを意識しています。
薬剤師が毎日食べている発酵食品5選
1. 納豆(毎朝1パック)
大豆を枯草菌(納豆菌)で発酵させたもので、日本の食文化を代表する発酵食品です。納豆菌は胃酸に対して比較的強いとされており、他の乳酸菌と比べて生きたまま腸に届きやすい可能性があると言われています。
大豆イソフラボン・ビタミンK2・ナットウキナーゼなどの成分が含まれており、さまざまな健康効果が研究されています(ただし、特定の効能を断言するものではありません)。
選び方のポイント:「からし・たれ別添え」のものは、食品添加物を抑えやすい傾向があります。製法表示も確認してみると良いでしょう。
私の食べ方: 昼の最初の食事でヨーグルトと同時に取ることが多いです(私は16時間ファスティングを実践しているため朝食は摂っていません)。加熱すると菌が死滅しやすいため、温かいご飯の上に乗せる際は混ぜてすぐ食べるよう心がけています。
注意: 大豆アレルギーがある方は、かかりつけ医にご相談ください。
2. 味噌汁(毎朝または毎夕1杯)
大豆を乳酸菌・酵母で発酵させた味噌は、日本の伝統的な発酵食品のひとつです。麹(こうじ)が含まれることで、アミラーゼなどの酵素も豊富と言われています。
選び方のポイント:「加熱殺菌なし」の生味噌は、菌が生きている可能性が高いです。スーパーで販売されている安価な味噌は、流通の都合上、加熱処理済みのことが多い傾向があります。
私のこだわり: 熱湯に味噌を直接溶かすと、菌が死滅しやすいとされています。私は70℃以下のお湯で溶かすことを意識しています。とはいえ、「おいしければそれで十分」という考え方も十分合理的だと思っています。毎日続けることの方が、細かい温度管理より大事かもしれません。
3. ぬか漬け(週3〜4回)
野菜を米ぬかに漬けて乳酸菌発酵させたもので、乳酸が腸内を弱酸性にする働きがある可能性があります。野菜の食物繊維と乳酸菌を同時に摂れるため、シンバイオティクス的な効果が期待できると言われています。
選び方のポイント: 市販のぬか床(袋入り)は手軽に始められます。自分でぬか床を育てると管理の手間はかかりますが、菌の多様性が高くなる可能性があります。私は手軽さを優先して市販品を活用しています。
私の食べ方: 毎日は難しいので、週3〜4回を目標にしています。きゅうり・大根・人参が定番です。
注意: 塩分が高いため、高血圧や塩分制限が必要な方は量に注意してください。
4. キムチ(週2〜3回)
唐辛子・野菜・魚醤などを乳酸発酵させた韓国の伝統発酵食品です。ラクトバチルス属の乳酸菌が含まれるものが多く、発酵過程で作られる有機酸も特徴的です。
選び方のポイント:「生キムチ」と表示されているものは、菌が生きている可能性が高いです。スーパーで一般的に販売されているキムチは加熱処理済みのことも多いですが、それでも発酵によって生まれた有機酸・食物繊維・各種ミネラルは摂れます。コストや入手しやすさを重視するなら、市販の一般品で十分継続できます。
注意: 唐辛子の刺激が胃に負担になる方は、少量から試してみてください。空腹時の摂取は避けた方が良い場合があります。
私の食べ方: 夕食の副菜として少量(30〜50g程度)を添えることが多いです。
5. ヨーグルト(毎朝100〜150g)
牛乳を乳酸菌・ビフィズス菌で発酵させたもので、最も入手しやすい発酵食品のひとつです。
選び方のポイント: 菌の種類が明記されているものを選ぶようにしています(L. ガセリ菌・B. ロングムなど)。加糖より無糖を優先し、甘さが欲しい時ははちみつや果物で補います。また、「腸内環境は菌の種類が多様なほど良い可能性がある」という研究があるため、時々異なる菌種のヨーグルトに変えることも一つの考え方です。
私の食べ方: 朝に無糖ヨーグルト+はちみつ少量。整腸剤(ビオスリー)と一緒に摂ることもあります。
乳糖不耐症の方へ: 発酵によって乳糖がある程度分解されているため、ヨーグルトは比較的食べやすい方が多いと言われています。ただし個人差がありますので、様子を見ながら試してみてください。
注意: 乳製品アレルギーがある方はかかりつけ医にご相談ください。
+α 薬剤師が使っているもう一つの腸活食材
発酵食品5選に加えて、私が日常的に活用している食材がもう一つあります。それがはちみつです。
はちみつは厳密には発酵食品ではありませんが、フルクトオリゴ糖などのプレバイオティクス的な成分が含まれており、腸内細菌のエサになる可能性があると言われています。また、過酸化水素やメチルグリオキサールなどの抗菌性物質が含まれるものもあります。
ただし、大きな問題があります。それは「偽物が多い」こと。
市場で「はちみつ」として販売されている商品の中には、糖類を加えた「なんちゃってはちみつ」が少なくないと言われています。純粋なはちみつかどうかを見分けることは、一般の方には難しいのが実情です。
薬剤師として私が重視しているのは、品質証明(EU食品規格・第三者検査)があることです。バリムハニーはドイツのEU基準に準拠しており、品質を証明できる数少ない選択肢のひとつとして私は活用しています。
重要な注意: 1歳未満の乳児にははちみつを与えてはいけません。ボツリヌス菌感染のリスクがあります。これは絶対に守ってください。
バリムハニー(品質証明付きはちみつ)
はちみつは品質証明が命。ドイツのEU基準準拠で安価なのにホンモノの証明ができる数少ない選択肢
「はちみつ」として販売されていても品質がまちまちなのが現状です。バリムはドイツのEU食品規格に準拠し、品質を証明できる数少ない選択肢。薬剤師として「本物のはちみつ」を選ぶ基準がここにあります。1歳未満の乳児には与えないでください。
※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。商品紹介は薬剤師としての個人的見解であり、効果・効能を保証するものではありません。 既往症・服薬中の方は必ず主治医・薬剤師にご相談ください。
よくある質問
サキさん市販のヨーグルトを毎日食べていますが、腸が変わった気がしません。なぜですか?
薬剤師たけすたヨーグルトの効果には「食べ続けている間だけ維持される」という性質がある可能性があります。やめると効果が薄れ、また食べると戻る傾向があると言われています。「腸内細菌が永久に定着する」ことは少ないとされているため、毎日続けることが大事です。また、1種類のヨーグルトだけでなく、食物繊維や他の発酵食品と組み合わせることで相乗効果が期待できる可能性があります。「変わった気がしない」場合でも、腸内環境への影響は目に見えにくいことが多いので、まず3ヶ月は続けてみることをおすすめしています。
ケンジさんキムチは市販品で十分ですか?本場の生キムチじゃないとダメですか?
薬剤師たけすた市販品でも十分だと考えています。加熱処理済みのキムチは生きた菌は減っていますが、乳酸発酵で作られた有機酸(酢酸など)・食物繊維・各種ミネラルは摂れます。菌の生存を重視するなら「生キムチ」表示のものや、冷蔵でのみ販売されているタイプを探してみてください。コストや入手しやすさを優先するなら、市販品で十分継続できます。「続けられること」が腸活においては最も重要だと思っています。
サキさん5つ全部毎日食べないといけませんか?無理そうです。
薬剤師たけすた全部毎日は必要ありません。私も「毎朝納豆+ヨーグルト+味噌汁」の3つをベースに、ぬか漬けとキムチは週に数回のイメージで取り入れています。「完璧にやろうとして挫折する」より「できる範囲で続ける」ことの方が腸活では大事です。まずヨーグルト1つだけでも毎日続けることから始めてみてください。習慣になってきたら、一品ずつ追加していくだけで十分です。
まとめ
- 発酵食品は毎日少量を継続することが腸活の基本
- 5選(納豆・味噌・ぬか漬け・キムチ・ヨーグルト)はスーパーで揃う手軽な選択肢
- 「生きた菌」を重視するなら加熱処理なし・生の表示を確認する
- 全部毎日でなくていい——まずできる1〜2つから始める
- はちみつを使うなら品質証明があるものを選ぶ(1歳未満の乳児には絶対に与えない)
- 発酵食品は「薬ではなく食べ物」として、食事全体のバランスの一部として取り入れる
何より大切なのは、無理なく続けられること。10年以上続けてきた私が感じるのは、「完璧な腸活」より「毎日の小さな積み重ね」の力です。
薬剤師たけすたが作った 「腸活・食物繊維完全ガイド(PDF)」 をLINE登録でプレゼントしています。発酵食品の選び方チェックリストも収録しています。