· 薬剤師たけすた · 健康  · 23 min read

発酵食品5選、薬剤師が毎日食べているもの|10年続けて分かった本音

ヨーグルト・納豆・味噌・キムチ・ぬか漬け——どれも腸に良さそうで選びきれない。10年腸活を続けた薬剤師が、続けやすさと本音を込めて5つに絞りました。

ヨーグルト・納豆・味噌・キムチ・ぬか漬け——どれも腸に良さそうで選びきれない。10年腸活を続けた薬剤師が、続けやすさと本音を込めて5つに絞りました。

スーパーの発酵食品コーナーで、手が止まったことはありませんか。

ヨーグルト・納豆・味噌・キムチ・ぬか漬け——どれも腸に良さそう。でも結局どれを買えば一番効率がいいのか、いまひとつ判断がつかない。「とりあえずヨーグルトでいいか」と毎回同じものを買って、なんとなく腸活した気になっている。

サキさん サキさん

発酵食品って結局どれが一番いいんですか?種類が多すぎて選びきれなくて。

薬剤師たけすた 薬剤師たけすた

「これ1つ」という正解はありません。性質の違うものを少しずつ組み合わせるのが、10年続けてたどり着いた答えです。

10年間、薬剤師として腸活を続けてきました。

その中で「これは続けられる」と確信した発酵食品が5つあります。先に正直に言っておくと、5つのうち1つは私自身が毎日続けられていません。続けられない発酵食品をどう扱うかも含めて、本音で書きます。


発酵食品が腸にいい3つの理由(中学生でも分かる版)

発酵食品とは、菌の力で食材を分解・変化させた食べ物のことです。納豆菌・乳酸菌(Lactobacillus属)・酵母などの微生物が、大豆や乳・野菜を「食べやすく」「保存が効くように」「うま味が増すように」変えてくれます。

腸活の文脈で発酵食品が良いとされる理由は3つです。

  1. 生きた菌(プロバイオティクス)が腸に届く可能性がある
  2. 菌の死骸も腸内細菌のエサになる
  3. 発酵で生まれる有機酸(短鎖脂肪酸の一種である酢酸など)が腸内を弱酸性に保つ

ここで知っておいてほしいのは、今日1回食べただけで腸内細菌は劇的には変わらないということです。腸内の菌のバランス(腸内フローラ)が変わるには2〜4週間以上かかると報告されています。毎日少量を続けることが何より大事です。

出典:Gut Microbiota for Health, 2022年

発酵食品はあくまで「食べ物」であって薬ではありません。

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「効く」ではなく「整える土台」として捉えるのが、私が10年やってきての結論です。


薬剤師が毎日食べている発酵食品5選

重要度(腸活への寄与)と続けやすさ(私の体感)を ◎◯△ で添えました。

発酵食品5選を一覧で視覚化(納豆・味噌・ヨーグルト・キムチ・ぬか漬け)

発酵食品重要度続けやすさ私の頻度
納豆ほぼ毎日1パック
味噌(味噌汁)毎日1杯
ヨーグルト毎日100〜150g
キムチ週2〜3回
ぬか漬け気が向いたとき

1. 納豆(ほぼ毎日1パック)|◎◎

大豆を枯草菌(納豆菌)で発酵させた、日本の代表的な発酵食品です。納豆菌は胃酸に比較的強く、生きたまま腸に届きやすい部類とされています。

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私が5選の筆頭に納豆を置いているのは、日本人の腸には日本由来のものが合うと現場で感じているからです。薬局で「腸にいいもの教えてください」と聞かれたら、まず納豆を挙げています。

含まれる成分も豊富です。大豆由来のたんぱく質・イソフラボン、ビタミンK2、納豆に含まれる酵素(ナットウキナーゼ)など。

選び方のポイントは「からし・たれ別添え」のものを選ぶこと。食品添加物が抑えやすい傾向があります。原材料表示を一度見てみてください。

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私は朝食を抜いて16時間ファスティングを続けているので、昼の最初の食事で納豆を取ることが多いです。納豆菌は加熱に弱いので、温かいご飯に乗せたら混ぜてすぐ食べます。

注意:大豆アレルギーがある方はかかりつけ医にご相談ください。


2. 味噌(毎日1杯の味噌汁)|◎◎

大豆を麹(こうじ)と乳酸菌・酵母で発酵させた味噌は、納豆と並ぶ日本の伝統発酵食品です。麹由来の酵素、発酵で生まれたアミノ酸、乳酸菌など、含まれる成分は多彩です。

味噌汁の良さは「具で食物繊維が一緒に摂れる」こと。わかめ・豆腐・きのこ・もち麦——具を1つ足すだけで腸活の質が一段上がります。

選び方のポイントは「加熱殺菌なし」「生味噌」と書かれたもの。菌が生きている可能性が高めです。ただし安価な大量流通品でも、発酵で生まれたアミノ酸や有機酸は変わらず摂れます。続けやすさを優先して構いません。

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熱湯に味噌を直接溶かすと菌が死にやすいので、火を止めてから溶くようにしています。とはいえ、おいしく毎日続くことの方が温度管理より大事です。


3. ヨーグルト(1日100〜150g)|◯◎

牛乳を乳酸菌(Lactobacillus属)・ビフィズス菌(Bifidobacterium属)で発酵させたもの。最も入手しやすい発酵食品です。

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正直に言うと、ヨーグルトは「発酵食品の入り口」としては完璧ですが、これ1つで腸活が完結するわけではありません。外から摂った乳酸菌は飲んでいる間だけ腸に滞在し、やめると比較的短期間で元のレベルに戻ると報告されています。

出典:Gut誌, 2019年

選び方のポイントは菌の種類が明記されているもの(L. ガセリ菌・B. ロングムなど)。加糖より無糖を優先し、甘さが欲しい時ははちみつや果物で補います。腸内の菌は多様なほど良いとされるため、たまに菌種を変えるのも有効です。

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私は断食明けの最初の食事に無糖ヨーグルト+はちみつ少量。整腸剤(ビオスリー)もこのタイミングで一緒に飲むことが多いです。

乳糖不耐症の方へ:発酵で乳糖がある程度分解されるため、ヨーグルトは比較的食べやすい人が多いとされます。ただし個人差があるので少量から試してください。


4. キムチ(週2〜3回)|◯◯

唐辛子・野菜・魚醤などを乳酸発酵させた韓国の発酵食品です。乳酸菌(Lactobacillus属)と、発酵で生まれた有機酸が特徴です。

選び方のポイントは「生キムチ」表記のもの。菌が生きている可能性が高いです。市販キムチは加熱処理済みのことも多いですが、発酵で生まれた有機酸・食物繊維・ミネラルは変わらず摂れます。続けやすさ優先で市販品で十分です。

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私は夕食の副菜として30〜50g程度を添えるくらい。週2〜3回ペースに自然と落ち着いています。

注意:唐辛子の刺激が胃に負担になる方は少量から。空腹時の摂取は避けた方が無難です。


5. ぬか漬け(気が向いたとき)|◯△

野菜を米ぬかに漬けて乳酸菌で発酵させたもの。乳酸菌が主体の発酵食品で、野菜の食物繊維と一緒に摂れるのが利点です。

ぬか漬けについては言いたいことがあるので、独立した章で本音を書きます。


正直に告白|ぬか漬けは10年続けて、続いていません

ここからが、この記事で最も書きたかった話です。

薬剤師がぬか漬けの前で苦笑い 続けられていないという正直な告白

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正直に言います。5選に入れているぬか漬けですが、私は10年間、毎日続けられていません。ぬか床の手入れが地味に手間で、出張や忙しい時期にすぐ廃れます。

ぬか漬けが体に良いことは知っています。乳酸菌が豊富で、野菜の食物繊維も一緒に摂れる。理屈の上では文句のつけようがありません。

ただ、続かないものは続かない。これは10年やってきた現場の事実です。

よくある誤解:「ぬか漬けは酪酸菌が豊富」

ネット記事で「ぬか漬けは腸の粘膜を整える酪酸菌が豊富」と書かれているのを見かけます。これは正確ではありません。

ぬか漬けの主役は乳酸菌(Lactobacillus属)です。酪酸菌が「ゼロ」とは言いませんが、それを目当てにぬか漬けを毎日食べるのは、コスパとしては合いません。

続かないなら、代替を用意する

私は腸の粘膜を整える酪酸菌を、整腸剤(ビオスリー Hi 錠)で補っています。3種の菌(糖化菌・乳酸菌・酪酸菌)が配合されていて、毎日決まった量が摂れます。

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「全部食事で完璧にやろう」とすると、続かない人ほど挫折します。続かないものは代替を用意する——これが10年やってきた本音の結論です。

ぬか漬けを毎日続けられる方は素晴らしいです。続かない方は、代替手段を持っておく方が現実的です。

ビオスリー Hi 錠を薬剤師が選ぶ理由


薬剤師の本音|発酵食品より、水溶性食物繊維のほうが大事

もう一つ、この記事で正直に書いておきたい本音があります。

発酵食品(菌を入れる)vs 水溶性食物繊維(菌を育てる)の役割分担図

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10年腸活を続けてきて、薬局で何百人もの患者さんと関わって私がたどり着いた結論は——発酵食品より、水溶性食物繊維のほうが大事ということです。

理由を3つに整理します。

理由1:善玉菌は元々あなたの腸に住んでいる

発酵食品で外から菌を入れる発想は間違っていません。ただし善玉菌は本来、もともとあなたの腸に住んでいます。それを育てて増やす方が、足し算するよりずっと効率的です。

育てるエサが水溶性食物繊維(腸内菌のエサになる成分・プレバイオティクス)です。

理由2:水溶性食物繊維は「実感が早い」

水溶性食物繊維は腸内細菌に分解されると、腸内細菌が作る有機酸(短鎖脂肪酸)を生み出します。これが腸の粘膜を整え、便通を変える主役です。

発酵食品より変化を実感する人が多いのは、この「分解→産生」の経路が直接的だからだと考えています。

食物繊維サプリの発酵分解率を比較

理由3:薬局で一番喜ばれるのは食物繊維サプリ

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これは現場の本音です。患者さんに勧めて一番分かりやすく「効いた」と言われるのは、納豆でもヨーグルトでもなく、水溶性食物繊維(イヌリン・サンファイバーなど)のサプリです。半信半疑で始めた方が、次の来店時に驚きながら報告してくれることが多いです。

食物繊維サプリ サンファイバーとイヌリンを比較

私が患者さんに最初に勧めるのは「もち麦ごはん」

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サプリはまだハードルが高いという方には、まずもち麦ごはんを勧めています。1g当たりの水溶性食物繊維量がトップクラスで、白米の習慣があるなら置き換えるだけ。意識せずに食物繊維が摂れます。

食物繊維が豊富な食材TOP10

発酵食品(菌)と水溶性食物繊維(菌のエサ)を組み合わせる考え方は「シンバイオティクス」と呼ばれ、単独より腸内菌の定着率が有意に向上するという報告があります。

出典:Nutrients誌「Synbiotics in Human Health」2021年

発酵食品5選はあくまで土台。本気で腸内環境を変えたいなら、水溶性食物繊維とのセット運用を強くおすすめします。


+α 薬剤師が使っているもう一つの腸活食材

発酵食品5選に加えて、私が日常的に活用している食材がもう一つあります。それがはちみつです。

はちみつは厳密には発酵食品ではありませんが、フルクトオリゴ糖などのプレバイオティクス的成分を含み、腸内細菌のエサになる可能性があると言われています。

ただし大きな問題があります。それは「偽物が多い」こと。市場で「はちみつ」として販売されている商品の中には、糖類を加えた「なんちゃってはちみつ」が少なくないと言われています。

薬剤師として私が重視しているのは、品質証明(EU食品規格・第三者検査)があることです。

重要な注意:1歳未満の乳児にははちみつを与えてはいけません。 ボツリヌス菌感染のリスクがあります。これは絶対に守ってください。

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ドイツのEU基準準拠で品質を証明できる数少ない選択肢

「はちみつ」として販売されていても品質はまちまちです。バリムはドイツのEU食品規格に準拠し、品質を証明できる数少ない選択肢。薬剤師として「本物のはちみつ」を選ぶ基準がここにあります。1歳未満の乳児には与えないでください。Amazonで購入可能です。

※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。商品紹介は薬剤師としての個人的見解であり、効果・効能を保証するものではありません。 既往症・服薬中の方は必ず主治医・薬剤師にご相談ください。


よくある質問

サキさん サキさん

ヨーグルトを毎日食べていますが、腸が変わった気がしません。なぜですか?

薬剤師たけすた 薬剤師たけすた

外から摂った乳酸菌は飲んでいる間だけ腸に滞在し、やめると比較的短期間で元に戻ると報告されています(Gut誌, 2019年)。変化は自覚しにくいので、まず3ヶ月続けてから判断してください。

ケンジさん ケンジさん

キムチは市販品で十分ですか?本場の生キムチじゃないとダメですか?

薬剤師たけすた 薬剤師たけすた

市販品で十分です。加熱処理済みでも、発酵で生まれた有機酸や食物繊維はそのまま摂れます。続けられることが最優先です。

サキさん サキさん

5つ全部毎日食べないといけませんか?無理そうです。

薬剤師たけすた 薬剤師たけすた

全部毎日は不要です。私もぬか漬けは続けられていません。続かない発酵食品は代替を探す方が現実的です。まず納豆と味噌汁の2つから始めてみてください。

ケンジさん ケンジさん

発酵食品より水溶性食物繊維の方が大事って本当ですか?

薬剤師たけすた 薬剤師たけすた

私の本音はそうです。善玉菌は元々腸にいるので、外から足すより育てる方が効率的だからです。サプリで実感した患者さんは、発酵食品だけのときより明らかに反応が良いです。

サキさん サキさん

日本人だから納豆が合うって本当ですか?

薬剤師たけすた 薬剤師たけすた

科学的に確定した話ではありませんが、日本人の腸には日本由来の発酵食品が合いやすいと現場で感じます。代々食べてきた食品との相性は、私が納豆と味噌を最優先する理由のひとつです。

ケンジさん ケンジさん

ぬか漬けの酪酸菌に期待してはダメですか?

薬剤師たけすた 薬剤師たけすた

ぬか漬けの主役は乳酸菌で、酪酸菌目当てには向きません。腸の粘膜を整える酪酸菌は、整腸剤(ビオスリー)で補う方が効率的です。


まとめ

  • 発酵食品は毎日少量を続けることが腸活の基本
  • 5選(納豆・味噌・ヨーグルト・キムチ・ぬか漬け)はスーパーで揃う手軽な土台
  • 私はぬか漬けが10年続けられていない。続かないものは代替を用意するのが現実的
  • ぬか漬けの主役は乳酸菌。酪酸菌が豊富という記事は正確ではない
  • 日本人の腸には日本由来の発酵食品(納豆・味噌)が相性良いと現場で感じる
  • 本音を言うと、発酵食品より水溶性食物繊維のほうが大事。善玉菌は元々腸にいるので、足すより育てる方が効率的
  • 発酵食品+水溶性食物繊維のセット運用(シンバイオティクス)が、10年でたどり着いた最強の組み合わせ
  • はちみつを使うなら品質証明があるものを(1歳未満の乳児には絶対に与えない)

完璧を目指さず、毎日の小さな積み重ねを優先する——これが10年続けて分かった、いちばん大事なことです。


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